猫まねきはキー単独の入れ換えだけでなく、 [Ctrl], [Shift], [Alt], [Win] との組み合わせも自由に再定義できる。 KeyLay ではこの点の自由度が低く(用意されている特殊キーしか使えず)不満だったので、レジスト後わずか2か月あまりで猫まねきに乗り換えてしまった。*2
組み合わせキーが使えるというのはこういうことだ!
左手マウス派にとって Ctrl+[ C ], Ctrl+[ V ] などのショートカットキーは現実的でなく、それまでアプリケーションごとにファンクションキーの設定などで同様の(右手でクリップボードを扱えるような)割り当てをしていたが、これにより Windows 全体で統一的な扱いが可能になった。
組み合わせキーが使えるというのはこういうことだッ!!
おもに Excel と HTML 編集における入力効率向上のため、それらでよく使う記号をテンキーに右手を置いたまま入力できるようにした。
さらに使用頻度の高い [BackSpace] をテンキーにも配置することで、 Excel における「左手はマウス、右手はテンキー」という入力スタイルを確立した。 [NumLock] を潰してしまったが、どうせ NumLock は常時 ON だから問題ない。
キートップの刻印がそうなっているので。見た目と動作の一致は思考を中断させないためにも重要だ。
昔から不思議に思っていたのは、記号の中でも特に使用頻度の高い [ - ] (ハイフン)がなぜあんな打ちにくい場所にあるのかということだった。それまでは ATOK のローマ字カスタマイズで [ ; ] (セミコロン)を「ー」(長音記号)に割り当てることでごまかしていたが、ここでひとつ抜本的な対策を打つことにした。あわせて周辺の記号キーについても、和文入力時の使用頻度と打ちやすさを基準に最適化を試みた。
猫まねきの簡易ランチャ機能により Alt+記号キー でよく使うフォルダを開くようにしてある。このとき親指で 右[Alt] を押しながら操作するには左寄りにあったほうが自然ではないかと考え、左隣の 右[Tab] と入れ替えてみた。
やはりファンクションキーが減るのは不便だ。キーカスタマイズができるアプリなら割り当てを変えればよいが、カスタマイズできないアプリで頻繁に使う機能が [F10] に割り当てられてたりすると面倒なことに…。猫まねきでアプリケーション別の設定を作ればいいのだが、それをやり始めると新しいアプリを導入するたびに設定が増えてキリがない。というわけで [F9] 〜 [F11] を元に戻すことにした。ほんとうは [F12] も戻したいのだが、[Undo] はないと困るし、移すにしても適当な場所がない(右[Esc] の位置では遠すぎる)ので、とりあえずそのままに。
ファンクションキーを追われたクリップボード関係のキーをどこに置くか。まず Shift+[Copy]→切り取り とし、クリップボードの操作を2キーで行うようにした。これが 109 キーボードなら迷うことなく 右[Win] と [App] に割り当てたものだが…、 106 キーボードを使う以上そういうわけにもいかず、といって [Delete] と 右[Esc] を置き換えるわけにもいかず([Delete] は指が覚えてしまっているし、右[Esc] の位置ではホームポジションから遠すぎる)、いろいろと苦悩した末、文字領域のキーを削ってそこへ押し込むことにした。
[Copy] と [Paste] を文字キー領域に押し込むため、2つの工夫が必要になった。
ひとつは記号配置を英語キーボード風にすること。日本語キーボードでは 「 ~ 」 と 「 \ 」 がそれぞれ2個所にアサインされているため、これを詰めることでキーを1個空けることができる。ただし、英語配列にするといってもアンシフト時とシフト時の組合せを見直すだけで、キーそのものの位置についてはこれまでの最適化の成果を踏襲した。また、括弧の位置は指が覚えているためそのままとした。
もうひとつは使用頻度の低い記号をテンキーへ追い出すこと。似非英語化により居場所をなくした 「 ^ 」 と 「 ` 」 をそれぞれ Shift+テンキー[ / ] と Shift+テンキー[ * ] へ割り当てることにより、ようやく文字領域のキーを2個空けることができた。
ついでにテンキーの記号も整理し、使用頻度が高いわりに素早い入力方法のない矢印記号を Shift+テンキー で一発入力できるようにした。
どちらでも操作性に大差なし。それならカスタマイズする個所は少ない方がよい。
日本語キーボードを出発点として記号配置の最適化を進めてきた結果、だんだんと英語キーボードのそれに近いものになってきた。ならばいっそのこと英語キーボードを基本にしてしまえばいいのではないか。*3 そう考えて、これまでの試行錯誤を一旦白紙に戻し、英語キーボードをベースとして記号配置を一からやり直した。
テンキーへ追い出す記号はどうするか。英語キーボードでは 「 ` 」, 「 ~ 」 が文字キー領域の外へ追いやられるのが常であるが、ここはあくまで使用頻度に基づいて配置したい。そこで 「 ` 」, 「 ~ 」, 「 \ 」, 「 | 」 の4つを候補に挙げ、それぞれの使用頻度について綿密に検討した。その結果、プログラミングでもしない限り決まった使い道のない 「 | 」 と 「 ` 」 の使用頻度が最も低いという結論に達し、それぞれ Shift+テンキー[ / ] と Shift+テンキー[ * ] に割り当てた。